慢性疲労症候群を治療するための正しい知識
慢性疲労症候群とは、重度の疲労感が6ヶ月以上続く状態のことです。
疲労の程度は、からだをなんとか動かせるレベルから寝返りさえ打てない状態まであります。
その原因はいまだにはっきりと解明されていません。
有効な治療法は確立されていませんが、薬理療法、漢方処方、非薬理療法で症状を軽減することが可能です。
このサイトでは、慢性疲労症候群を治療したい人のために病気の原因や症状、治療方法などをまとめました。治療を受けることができるクリニックの情報も集めましたので、ぜひご覧ください。
慢性疲労症候群の原因
慢性疲労症候群は、未だにはっきりとした原因が解明されていません。原因が分からないのに、長期間にわたって疲労を感じるため、余計に精神的な苦痛が増してしまいます。
原因の有力な説としては、ストレスや遺伝的要因による免疫低下、内分泌異常、それらによる感染症の発症、そして脳機能障害が組み合わさって慢性疲労症候群の症状が現れるといわれています。
「慢性疲労」との違い
よく慢性疲労と混同されがちですが、全くの別物です。慢性疲労は、疲労が蓄積された状態。慢性疲労症候群という病気は、たとえ疲れていなくても過剰に疲労感を感じてしまい、からだを動かすことができないという身体疾患です。ただ休息するだけではなく、適切な治療が必要です。
代表的な症状
慢性疲労症候群の症状には、主に以下のようなものが挙げられます。
強い疲労感/筋肉痛/関節痛/ 頭痛/咽頭痛/顔のこわばり/リンパ肥大/
睡眠障害/精神障害/脳機能障害
ここにない症状でも、慢性疲労症候群の可能性がゼロとはいいきれません。自分で簡単に慢性疲労症候群チェックができるページもありますので、気になる人はぜひ確認をしてみてください。
慢性疲労症候群の治療法
慢性疲労症候群の治療法は、まだ十分に確立されてはいませんがもちろん治療は可能です。現在主流の治療としては主に4種類。統合医療、薬理療法、漢方処方、そして非薬理療法です。
統合医療
現代西洋医学に加えて東洋医学や代替療法などを組み合わせる医療のことで、1人ひとりに最適な治療方法を選択できることから、別名オーダーメイド医療と呼ばれています。
薬を遣わず身体に負担をかけない治療方法で、慢性疲労症候群に悩む多くの人から注目されています。
薬理療法
慢性疲労症候群には、抗うつ剤や抗不安剤の投与が効果的だとされています。疲労感の軽減や、免疫機能の改善などの効果があるそうです。
ただし、これらの薬剤には副作用があります。興奮状態や睡眠障害、疲労の増加といった現象を発生させる可能性があるため注意が必要です。
漢方処方
副作用が起こりにくいのは漢方薬による治療。「補剤」と呼ばれる、体力や気力を補う漢方薬を使って治療をします。これも免疫や内分泌を整える効果があり、適切に使えば高い効果が期待できます。
ですが、漢方薬は人によって適切な量や使うべき薬がまったく違うため、処方が難しいといわれています。かなりの経験や知識のあるドクターにかかる必要があるといえるでしょう。
非薬理療法
抗うつ剤などの化学薬剤を使わず、ナチュラルホルモンやサプリメントを使って体質改善をしながら、カウンセリングやセラピーでストレスを除去して治療していきます。
体内に不足しているビタミンやミネラルを補うことで自然治癒力を引き出す、というのが非薬理療法の考え方。これは漢方と共通する部分があり、漢方薬の効果をより確実に引き出す方法だといえます。
別のページでは慢性疲労症候群提供を治療してくれる心療内科や漢方クリニックの情報を集め、カタログを作成しました。ぜひ一度、チェックしてみてください。