薬理療法

薬理療法で慢性疲労症候群を治療する方法を説明します。抗うつ剤や抗不安剤の効能と、そのリスクなどもあわせて紹介しています。

病院で行われる慢性疲労症候群の外来治療

慢性疲労症候群の患者は、薬に対して敏感に反応する傾向にあります。特に、中枢神経に作用する薬に対しては、非常に強い反応を示すそうです。
このため、薬の使用量はごくごく少量からはじめ、体質や必要量に応じて徐々に増やしていくという手法が用いられます。

慢性疲労症候群に対しては、うつ病向けの薬品が有効であることがわかっています。以下に、外来治療で処方される薬剤について、主な種類をピックアップして紹介します。

  • 抗うつ剤

抗うつ剤のなかでも、とくに三環系と呼ばれる種類のものが利用されます。これにより睡眠の質が改善されるほか、疲労を感じにくくなります。

  • 抗不安剤

抗不安剤には、焦燥感・イライラなどの不安定な気分を安定させ、筋肉の緊張を緩めるはたらきがあります。効果の高さと安全性から、ベンソジアミン系薬剤がよく用いられます。

  • 非ステロイド性抗炎症剤

非ステロイド性抗炎症剤には、発熱・筋肉痛・関節痛など、肉体的な疲労を和らげるはたらきがあります。アスピリンやジクロフェナクナトリウムなど、多くの種類があります。

  • 抗アレルギー剤

慢性疲労症候群の原因の1つに、アレルギーがあります。アレルギーが原因と思われる患者には、抗ヒスタミンなど、免疫系の反応を抑える薬剤が用いられます。

病院で処方される薬の副作用について

これら外来治療で処方される薬剤は、確かに一定の効果が認められています。しかし、いいことばかりではありません。

抗うつ剤や非ステロイド性抗炎症薬には、辛い症状を軽減する作用があります。しかし、体質によっては副作用が強く出てしまうことがあります。

例えば、抗うつ剤には以下のような副作用があります。

  • ドライアイ・のどの渇き
  • 目のかすみ
  • 性障害
  • 肝臓の機能障害

病院での薬理療法は、その効果が科学的に立証されているため、一定の効果が期待できることがメリットです。しかし一方で、どうしても副作用のリスクから逃れることはできません。

また、慢性疲労症候群が発症してしまう体質を根本から改善できるわけではなく、対症療法になっている面も否定できません。

病院で行われる治療だけでなく、その他の代替療法にかんして検討してみることも、治療の上で大切なことだと思います。

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